イオンの手法に学ぶ安いPBワインの売り方!




今日はイオン、

あまり私のブログには出てきたことのないところです。



最近、イオンにしても7&iにしても

PB商品が全盛です。



消費の低迷もあいまって、

安かろう悪かろう、

という思いはどうあれ、とにかく安いものを、

という意味で重宝されているような気はします。



実際のところ、

ともに小売では下手なことはできない立場にある大手ですから、

そんなに変なものは売っているはずはありません。



でも安いから・・・という消費者との距離を

どう解決するのか、

PB商品をもっている小売としては頭の痛い問題のようです。





少し話がそれますが、

ビール飲料業界は大変な激戦が続いています。



ビール、発泡酒、第3のビール、ノンアルコールビール(これはビール飲料でない?)・・・



キリンとサントリーが統合交渉によって

世界戦略を見据える中、



アサヒはこれからの中国市場を見据え、

青島ビールと組むなど

色々各社の戦略も急速にしかも着々と進みつつあります。





しかし、小売にとっては

ビールというのは薄利、

粗利率もそんなに高いわけではありません。



そこでイオンが目をつけたのがワインでした。



ではイオンが展開するPBのワインを買ってもらうには

どうすればよいか、



前述した消費者の安かろう悪かろう

という感覚のギャップを埋めてあげればよいわけです。



そこで、イオンは考えました。

ワイン知識や接客に長けた専門の販売員(リカーアドバイザ)

の配置です。



例えば、顧客の挙げるNB商品の好みに合わせて、

価格帯、同じ味わいのPB商品を勧める、

そしてその費用対効果を実感してもらう、



ということです。



こうしたワイン知識に富んだ販売員が要れば、

顧客も一度は買ってみようか、

という風にはなるかもしれません。



そこでNB商品との比較が始まり、

もしも問題がなければ費用面で強みをもつ

PB商品に軍配があがることでしょう。





こうしたイオンの取り組みは

実際に効果をあげているようです。



リカーアドバイザーがいる店は

いない店に比べて輸入ワインの売上高が10%超多く、

商品単価や粗利率も良いそうです。





消費が落ち込む中、

PB商品が全盛、

そしてNB商品との戦いが本格的に始まります。



この時代にあって

NBブランドもブランド力だけでは中々難しい状況になりつつある、

というのが現実でうかうかしていれません。



消費者にとっては良いものをより易く、

はもちろんですが

「良いもの」というものをどう証明していくのか、



セブン&アイ西友のこれからの出方、

イオンもワインだけでなく他のPB商品の販促をどうしていくのか、



意外とそのあたりが今後の小売の勝敗を決めるのかもしれません。



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