今さらながら、ビリーズブートキャンプはなぜ流行ったかを考えてみた




最近DVDの整理をしていたら

ビリーズブートキャンプが出てきたんですが、

ふと、そもそもなぜビリーズブートキャンプはあんなに流行ったんだろうか、

と考えてみました。





基本に忠実に考えていきますか。



まずは外部環境を見てみると、

確かビリーズブートキャンプが日本でヒットしたのは2005年、


05年というと、

まだサブプライムローン問題が完全には表面化しておらず、

日本も不況と言われつつも今ほど消費が抑えられていないときです。


また、インターネットの普及はもうかなりのもので

ネット上の口コミも十分いける頃です。


では、競合はどうでしょう。


競合としては、

錠剤やおなかを膨らませたりしてダイエットする

いわゆる飲むだけ、食べるだけダイエットなんかが主流でしょうか。


なので厳密に言えば

完全に競合で衝突するようなものはなかったのかもしれません。

(これは私が知らないだけかも)


購買層を考えると、

特に先進国は富裕層も増え、肥満率が高まる中、

折りしも日本ではメタボリックシンドロームという言葉が席巻し、

購買層には受け入れられ易い環境だったと思います。




ということは、ちょっと抽象的ですが

自身の健康に関して何かやらないとヤバイと思っているセグメントに対して、


何だか最近メタボ気味と思っている層(20代から30代)、


色々なダイエットに失敗している、あるいはそろそろダイエットをしようと思っている女性層、


運動不足だと感じている層、



というところがターゲットでしょうか。



ビリーズブートキャンプの場合、

他のそういったダイエット運動系のものと比べて

差別化が上手かったと思います。


ダイエットにはキツイ、ツライという感情を如何に抑えるか、

を考えますが、そうではなく

つらい思いをしてでも短期間で痩せれる、


しかもそこにエンターテイメント性を取り入れて

何とか7日間頑張れるように、という今までにはないやり方でした。


ここはひとつ話題性と差別化という面で

優れていた点だと思います。


ダイエットで見たくない部分を上手く目を向けさせて、

しかもきついことをやらせてしまう、


ということですね。

その結果、効果も出やすく口コミも得られやすい。


ダイエットの弱点を逆手にとった見事な戦術です。


ここはポジショニングとも関係してくるところです。


厳しい軍隊に入隊する、という設定でのダイエット、

ビリーの人柄もあり、「入隊する」という言葉が一人歩きするほど、

ブートキャンプは認知されていきました。



そしてユーザにとっては、期間の短さと低価格というところも

大きいところだと思います。


まずは7日間でダイエットがひと段落するということと

飲むだけダイエットのように奇跡を信じるようなものでなく、

実際にきつい思いをするのだから、個人差はあれど痩せるはず、


そういう痩せれる確証というものは

さらに値段を安くみせます。


確か1万円くらいだったと思いますが、

痩せなければ半額返金保証もあるということで、

ここでもたくさんの人の購入意欲を刺激することになります。


そして、製品としてはDVDと簡単な器具のみ、

器具はともかくDVDは一度撮ってしまえば量産が可能です。

粗利はすごいでしょうね。

(だからちょっとの返金なんて問題あるわけがない)


あとはビリーのプロモーションが最後を

たたみかけました。


日本ではバラエティやワイドショーにもでずっぱり、

あのキャラクタの人気も売上増に拍車をかけましたね。



ビリーズブートキャンプが流行ったワケを後付けで考えてみたのですが、

結構理に適った戦略なのでしょう。


まぁ上記のように色々と成功要因はあったと思いますが、

やはり一番の成功要因としては、

今までのダイエット企画商品との差別化が抜群に上手かった、

ということに尽きると私は思いますね。


で、コアリズムはじゃぁ何でや?というところはまた次回考えてみたいと思います。