球団経営と球場経営の一体化が意味するもの


fujiのbusiness i の「スポーツ経営放談」

興味深い話が載っていたので今日はその話を。


プロスポーツリーグといえば、

野球ではセリーグパリーグ

サッカーではJリーグ、

バレーではVリーグ

その他、Lリーグやスーパーリーグ

色々とありますが、


こうしたプロスポーツリーグの収入は

いわずと知れたチケット販売、


その他に

球場内の物品販売、

テレビ放送(放映権)、

マーチャンダイジング(商品化)、

スポンサー、


の5つです。



野球の場合、リーグの創設時に、

経営の責任は球団オーナーが負うことが定められ、

同時に各球団には地域独占営業権を与えるフランチャイズ制度が

導入されたそうです。


球場内に入れるのはもちろんチケットを買った人のみ、

そうすると色々と経済活動を考えた場合、チケットの購入者層などの購買データが

共有された方が実際には経営し易いはずです。


しかし、実際は球場内の物品購入は球場の経営にあたり別とされます。


ご存知の通り、こうした球団と球場の経営の一体化を

上手く成し遂げた球団、


そう、楽天です。

阪神は元から自前ですが上手くやっていたのだろうか・・・)


楽天は、仙台にある球場を改修する際、

その費用を負担する代わりに球場営業権を取得しました。


これにより、初年度の05年決算では黒字を計上しました。

実はこのとき球界には衝撃が走ったそうです。


この衝撃によってかよらずか、

今やパリーグでは日ハム以外の5球団が

球団と球場の経営を一体化し、


POSシステム等を導入して

野球事業全体での黒字化を目指しています。


実際に、黒字化はもう一歩というところのようです。



球団と球場の一体化とは

楽天の試みに端を発して一斉に広まったようですが、

こうしたことは以外と身近にもありそうな気がします。


簡単に言えば、この球団と球場の一体化は


別々のものと思っていたものが

実は一緒にすると両方の効率があがる、


そういう良い例です。



何気に仕事をしているときもこうしたことを見過ごしていないか、

頭に入れておきたいところです。



参考:fujisankei business i 「スポーツ経営放談」