TSUTAYA会員と店舗の関係は良く出来ている


今日はカルチュア・コンビニエンス・クラブ

TSUTAYAの経営母体ですね。



TSUYATAの会員カードを持っている人は

結構な人がおられると思います。



そんなTSUTAYA

2000年から携帯でクーポンを

会員に向けてメールで配信しています。



いわゆるオンラインクーポンと言われるもので

旧作100円とかいろいろあって

結構な頻度で配信されています。





気づいている方は気づいていると思うのですが、

TSUTAYAからのメールには2種類あります。



会員全員に向けたTSUTAYAからの情報を配信するメールと、

各店舗からのメールです。



前述のオンラインクーポンなんかは

店舗からのメールのはずです。

(ぜひ皆さんのメールを見返してください。)





これは、会員情報に店舗情報を持っているから

可能なわけですが、

ここには実に上手い仕組みがあります。



店舗ごとにそうしたメールをうつことができるということは、

例えば、競合(GEOとか)が近くに新店舗をオープンさせたときなんかは

ピンポイントでキャンペーンをうつ、

といった対抗策が可能になります。



全体にメールを配信しておいて、

読むと「xx店のみ」なんてことがない分、

ユーザにも良い話です。





こういった良い側面をもっている

TSUTAYAのメール配信ですが、

では

「そんなに頻繁に旧作100円なんてやっていていいのか」、

というと



それはGEOの決算書のときのお話でも書いた通り

投資回収の済んだ商品を安くしたところで

TSUTAYAは痛くもかゆくもないわけです。



「太っ腹」

ではなくて

「まだいけるでしょ」

ってなもんです。





ところが、この「店舗」という情報を利用することで

良い仕組みができあがっています。



よく考えてみてください。



個別の店舗ごとにメールを配信できるということは、

店舗に合わせた戦略で集客が期待できます。



オンラインクーポンなどの情報によって

その店舗の会員は店舗(リアル)に誘導できるわけです。



ということは、

逆にオンライン会員をできるだけ多くすればするほど

効果が期待できるので、店舗側もその会員の獲得に力を入れます。



会員獲得と売上がつながっているのはもちろんなのですが、

店舗側がその獲得に力を入れるための仕組みが

できているところが上手いところだと思います。



ある意味、ネットとリアルの融合という

良い例なのかもしれません。





普段、何気に利用しているTSUTAYAですが、

けっこう何も考えないと踊らされているところがありますね。



ペタしてね

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