「歌え。10代」というメッセージは届くか!?〜SONYのSシリーズから


今日はウォークマンから。



sonyのSシリーズのCMが

話題を呼んでいます。



新垣結衣と3000人の中高生が

「MONGOL800」の『小さな恋のうたカ』を大合唱する同CM、



とにかく何のCMかは分からなくても

目を引きます。



メインターゲットは



「歌え。10代」


というメッセージにもあるとおり、

中高生の10代だと思います。



しかし、SONYのしたたかさが

見え隠れするのは、



タレントに新垣結衣を起用したこと、

曲に『小さな恋のうたカ』を選択したこと



だと思います。



まず、10代以外では、

いわゆるおじさん世代に人気のある新垣結衣

あわゆくばおじさん世代からもユーザを獲得しようとしています。



また、『小さな恋のうたカ』が大ヒットしたのは

おそらく今の20代後半から30代前半がメインの世代、

おもわず懐かしさから口ずさんでしまうところでしょう。





一方SONYのHPへ行くと、



「歌に合わせて歌詞が見える、

一緒に歌えるウォークマン



とあります。

歌詞が見えるというところが

メインの価値ということは明確です。





型通りにマーケティング理論に当てはめると、

今回はAIDMA理論が適当でしょうか。



Attention(注意)

Interest(関心)


Desire(欲望)


Memory(記憶)

Action(行動)




の頭文字をとって、AIDMAです。





今回のSシリーズの場合、

ガッキーの採用など、CM自体が

放映前から報道されていたりなんかして、

注意を引くという意味では抜群でした。



そして、中高生にとっては、

自分と同世代のたくさんに人たちが

CMで歌っている、

そんな姿と

「歌え、10代」

というメッセージに共感し、商品に対する興味を持ったことでしょう。



歌に合わせて、歌詞が一緒にスクロール、

そんな価値はカラオケ全盛の10代には

「欲しい」という欲望をかきたてるのかもしれません。



さらには、

CMの最後にはしっかりと記憶に刻みこむようにSシリーズがでかでかと。

記憶として商品やSONYブランドを覚えることは容易でした。

(最近、特に何の商品なのか分からないCMが多い中で

とても分かりやすいものに仕上がっています。)





と、ここまでは秀逸だと思っているのですが、



Action(行動)――購買行動を起こす




が私には上手く説明できません。





商品への注意を引くことと、興味、

そして記憶というところは抜群に見えるのですが、

(実は欲望もちょっと弱い気がする・・・)



購買行動へ後押しする一歩が私にはまだ見えてきません。





商品のメインの価値は

「一緒に歌える」

ということだと思うのですが、



その価値がどこまでユーザの心に響くのか、

カラオケ世代全盛の10代なら

そこは私が考えているよりも大きな価値である可能性はありますが、



若い世代にとって価格は大きなネック、

歌詞は「別途有料」というところがひっかかります・・・





ちょっともう少ししたら売上状況でも見てみようと思います。

そこですごいシェアを奪ったりしたいたら、

後付で言い訳とか色々していきたいと思います(笑)



ペタしてね


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