ブランド・コラボ携帯が意味するトコロ!


今日は携帯電話のお話。



今日の新聞にブランドとの

コラボ携帯がさらに加速、的な記事がありました。



携帯電話の価値というのは、

もちろん手軽に出先でいつでも電話をかけられる、

というものです。



これが携帯電話としての

最も中核たる価値だと思います。





コトラーが提唱した製品の3層モデルという考え方がありますが、

製品には、



中核 > 実体 > 付随機能



という3つの層で構成されています。



前述の

「手軽に出先でいつでも電話をかけられる」

というのは中核に当たります。



では、実体とは何なのか、

これは定義としては



製品の特性を構成する価値、



といわれます。



例えば、携帯電話の場合だと、

通信速度やアドレス機能なんかが相当するでしょう。



最後に付随機能ですが、



これは、



なくても「中核価値」に支障はきたさないが、

あればよりその製品が魅力的になるもの(機能)



というものです。





で・・・ここまできてやっと最初に話が戻りますが、

携帯のコラボが加速、というのは何を意味しているかというと、



もう携帯電話にとって

中核価値も実体も勝負できるものがない、

ということを意味しています。



コラボというのは

中核でもなければ実体とも言い難い、

明らかに付随機能です。





製品のライフサイクルからいっても

導入期、成長期、成熟期、衰退期でいえば、

携帯電話は成熟から衰退期にあるといえます。





では、このまま付随機能の戦いが続くのでしょうか。



一概にそうは言えません。

それは、この3層モデルは時間の概念はないので、

これから中核価値は難しくとも

実体について何らかの訴求を行うアイデア

どこかのメーカーが考え出せれば

勝負はまた「実体」で行うことができます。





しかし、日本ではそんな状況の携帯市場ですが、

世界を見ると、Googleが携帯市場参入を間近に控えており、

ブラックベリーiPhoneとの戦いが注目されます。



iPhoneアプリというのは今のところ

どう考えても3層モデルでは付随機能に位置すると思うのですが、



キンドルとの連携や

今のアップルのiPhoneアプリの広告の力の入れようを見ると



近い将来、そうしたアプリというのが

「実体」や「中核」と同等の価値を持つことになるのかもしれない、



そんなことを思わされます。



そういうことを考えさせるまでに

iPhoneの価値の提供とその宣伝の仕方は

物凄いと思っているわけですが、



そうした将来を見据えているとすると、

Googleが後だしでも市場参入するというのは

十分に理解できるような気がしますね。



あくまで個人的な意見ですが・・・。



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