自動販売機はなぜ売れなくなったのか・・・。
今日は自動販売機の話題を。
元ネタは東洋経済・・・だったかな。
コカコーラボトラーの売り上げが落ちています。
西日本エリアをテリトリーとするコカコーラ・ウェストでは
1月〜6月で13億円の営業赤字となったそうです。
この原因は自動販売機の不振にあります。
ここで疑問が2つ沸いてきます。
なぜ自動販売機の売り上げが不振になるのか、
なぜ自動販売機の売り上げが不振になると13億もの営業赤字に膨れ上がるのか、
みんなさらっと答えられるのだろうか。
不況だから。
ごもっともかもしれません。
もうちょっと突っ込みたい。
なぜ不況だと自動販売機の売り上げが下がるのか、
いや、消費が低迷するから当然。
これまたごもっとも、
もうちょい。
自分の社内の自動販売機の売り上げを考えてみるとどうでしょう。
多くの会社は不況の波にあり、
残業削減など、色々と前とは状況が変わってきたのではないでしょうか。
一時期の全盛に比べれば、
夜社内にいる人は激減したとかありませんか。
となれば必然的に社内の自動販売機の売り上げは落ちますね。
これと同じことが日本中で起きているということです。
残業削減ならまだしも、
人員削減や工場閉鎖や休業なども相次いでいます。
定時後に買う人が減るというレベルではなく、
そもそも自動販売機のあるところに人がいない、
という状況さえあるわけです(工場とか)
これを裏付けるように
工場や事務所などの職域に設置された自動販売機の売り上げは
5月で20%以上も落ち込んだそうです。
ではもうひとつの疑問にいきましょう。
なぜ自動販売機の売り上げが不振になると13億もの営業赤字に膨れ上がるのか、
これは想像しやすいでしょうか。
自動販売機というのは利益率が高い、
スーパーなどと違って値下げ競争の影響を受けにくいからです。
コカコーラ・ウェストの場合、
自販機での販売数量は全体の販売数量の3割ほどだそうですが、
粗利の7割は自販機部門で稼いでいるそうです。
実際のところ、
PB商品との価格競争のはじまり、
商品の訴求力の低下、
原液代、・・・etc
ほかにも色々な理由はあるようですが、
上記のような理由も理由であることは間違いありません。
ちょっと突っ込んで考えてみると
こうして理由を考えやすい経済の動きというのは
たくさんあります。
新聞の見出しや雑誌の見出しを見てみて
中身を見る前にその理由を考えてみる、
というのは良い勉強になりますね。