「戦略」と「経営理念」と「ビジョン」

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さて、来年度の事業計画を考えなければいけない時期なので意外と若手社員の頭の中で整理されていないことを整理してみる。

戦略

「戦略」とは何か。それは目標を達成するための方策と言える。もうこれを書けば分かると思うが、ただ『「戦略」を考えろ』とか言われても考えることは無理だし、『「戦略」はこれです』とか言われても理解できるわけがない。それは目標が分からないから。 いきなり方策だけ言われても「何のために?」という疑問と戦わなければならないので、「戦略」を練るためにはまず目標を考えるということを忘れてはならない。

経営理念

では「経営理念」とは何だろうか。よく企業のHPを見ると「経営理念」というページがあったりするがそこに書いてあることは何か、と。ここは簡単に会社の「存在理由」と考えればよい。つまり、何のために数人から数万人レベルの人が集まって何かをやっているのか、ということだ。

ビジョン

それでは「ビジョンは?」となる。ビジョンはよく使われる言葉なのでなんとなく分かる人も多いかと思うが、その会社の未来における願望となる姿、とでも言えばよいだろうか。要は、数年後にこうなっていたい、という願望を見える化したものである。重要なことは、このビジョンは経営理念をより具現化したものであるということにある。経営理念は社員にとって「・・・を創造する」とか「社会に貢献する」とか書いてあって、イマイチどう行動してよいか分からないものなので、それを1年から数年のスパンで区切って、具体的にどうなるという姿を描き出したものである。これをもとに戦略を言い換えると「ビジョンを実現するための道筋・手段」となる。


なので、経営理念とビジョンはつながっているし、ビジョン(願望=目標)に基づいて戦略が決められる。ここにさらに具体性の粒度によって中期戦略とか長期戦略とかがあるわけだ。この辺りを誤解していると、経営理念を無視してしまっていたり、ビジョンが曖昧なまま戦略を立ててしまったりということが起きてしまう。この辺りは経営者ではないから関係ないと思わず、若い頃からきちんと自分の中で意識付けしておきたい。

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