車を購入する最大の要素は実は・・・ 〜購買決定要因(KBF)を知る
今日は購買意欲について。
消費行動モデル、
AIDAM、AISASと色々とありますが、
今日はそんなちょっと学問的なことはさておき、
車の購買に関係する調査結果を
特定非営利活動法人ビュー・コミュニケーションズが出していたという話から
元ネタは日経MJ。
その調査内容はというと、
国産車の新車を買った人と買わなかった人にまず分けて、
その結果を収集、
すると約7%が
「買った」、残り約93%が「買わなかった」という結果になった。
続いて、買わなかった人の中で
(購入を)検討したが買わなかっ
た人を収集、
それはどのくらいかと言うと、
全体の11.0%という結果に。
で、
この
「検討したけどやっぱり買わなかった人」と
「買った人」との違いは何なのか、
ということに関する調査結果です。
実
に顧客の心理状態を
43項目に分類して分析しています。
(期待・満足度:14、購買心理:22、精神の負荷軽減:7)
さ
て、項目の詳細は出していませんが、
どういう項目で差が出ると思いますか?
差が出たの
は意外にも4つだけ、
それは、
「燃費」
「販売員」
「優遇措置への期待」
「経済的負担感」
で
した。
逆に言うとそれ以外では差がない、
例えば、
「不具合の恐れ」や「評判」、「デザイン」、
「快適性」。。。
といったところは
今後力を入れたとしても
潜在顧客を購買に結びつけることができない、
という面
白い結果です。
まぁ、今の時代、燃費や優遇措置、経済的な負担あたりが
購買決定に左右する(KBFとなりうる?)という
ことは
何気に理解できますが、
「販売員」
というところはちょっと気になるところです。
では、販
売員はどうあれば良いのでしょう。
ここについては、
さらに深い調査が行われています。
トヨタ自動車系の国内販売
会社において
顧客が感じる販売員との対人関係の良さと販売成績の関係を
調べたそうです。
恩返しをしたくなる、
引
くに引けなくなる、
容姿、身だしなみ、類似性、権威...
というような項目に対してのアンケートを集計、
同時に48ヶ月
間の販売実績をもとに販売力を推計、
それらを重回帰分析をしたところ、
もっとも販売力に寄与している項目は、
ジャ
ン、
お世辞力!!!
なるほど、
お世辞というと聞こえが悪いですが、
あ
からさまなお世辞ではなく、
如何に顧客に気持ち良く話しを聞いてもらえるか、
その能力が高いという人が
販売力が高いということで
すね。
実は、最近私も車を購入したのですが、
確かにどこまで話ができるかということを含め
販売員が信用できないと買う気
にはならない、
盛り上がった購買意欲を
一気に購買決定までもっていくには
購買員としても自然にカタチで
心理を上
手く利用するようなことは必要だろうとは思います。
最後に付け加えておきますが、
この調査、
ターゲットがおそら
く幅広いので、
年代や車好き度なんかでもっと分けていくと、
もう少し色々な結果がでるだろうとは思います。
ただ、潜在購買層をどう切り崩すか、
という視点では面白い調査結果だと思いますね。