「決められない」が起こる理由と対策

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回数を重ねても決まらない会議はなぜあるか

「どうしようか・・・」
「・・・」
「じゃぁ次回までにこれを調べてその結果で・・・」
みたいな会議の終わり方を経験したことはないでしょうか。私はたくさんあります。不毛な会議とまでは言わないまでも、これが次回に決まる保障もなにもありません。こういった会議は何が問題なのでしょう。その答えが去年読んだ本の中にありました。当たり前と言えば当たり前の結論ですが。その本はこれ。

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

言わずとしれた「ちきりん」さんの本。昨年の私の読んだ本でも印象深かった本です。(年末に読んだってこともあるけどw)

では、前述したような会議はなぜ起こるのか。
「リーダが決められない人間だから」
「情報が足りないから」
「体系的に見れていないから」
・・・
とか色々と出てきそうではありますが、「情報が足りていない」というのは多くの人が言いそうな感じがします。じゃぁ情報があれば決められるのかというときっとそうでもないはずです。決められる場合はこんな感じでしょうか。

1.情報を集める
↓
2.議論する
↓
3.議論を加味してリーダが何かの決め手に基づいて決める
↓
4.何かの決め手が見つからない場合は、悩む?さらに情報収集する?

3で何かの決め手を必ず見つける人はいわゆる「決断力のある」とか「優秀だ」とか言われる人ではないでしょうか。その「何かの決め手」というのは意思決定にプロセスに他なりません。つまり、「Xという情報がこうで、Yという情報がこれ以上で、Zという情報がこれ以下なので、今回はそこを重要としてAという結論とする。その他の情報は今回は考慮しない」という結論への道筋というか、メンバを納得させるプロセスをその場で考え、説明し、それに基づいて決断しているわけです。

で、その判断のタイミングはというと多くは2と3の間ではないでしょうか。あるいは2の途中から意思決定プロセスを作りあげていくはずです。じゃぁ、決断力のない人はどうなるかというと、その意思決定プロセスが欠如したまま4へ向かい、「じゃぁまた明日の13時から」とか会議の設定をして終了、みたいなどんどんコストがかかるループに陥ります。ではどうすれば良いでしょうか。それは、意思決定プロセスを前に持ってくればよいのです。

1.意思決定プロセスを決める
↓
2.プロセスに沿って情報を集める
↓
3.プロセスにしたがって意思決定する

これだけです。会議を始める前に、もっと言えば情報を収集する前に意思決定プロセスを決めてしまうわけです。そうすれば、その意思決定プロセスにしたがった情報さえ収集すればよくなるので無駄な情報収集コストもなくなります。決断力のあるリーダが意思決定プロセスを考えながら議論をするよりもずっと効果的といえます。

よく国会での論議やたけしのTVタックルを見ていると終わりのない不毛な議論に見えます。それはまさしく意思決定のプロセスがかけているからに他なりません。例えば、普天間問題、これも「Xという情報がこうで、Yという情報がこれ以上で、Zという情報がこれ以下ならば、辺野古に移設する。」みたいなことを決めてしまえば、あとはそれに基づいて行動すればよいだけです(実際はそうは簡単にはいかないかもしれませんが・・・)。知事が変わったからまた最初から、とかじゃなくて、それも折りこみながらまずは意思決定プロセスを合意すべきです。まぁTVタックルは不毛な議論をお見せする番組といえばそうなのでコンセプト通りかもしれませんがね。