40代を後悔しない50のリスト

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40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則

先日、30代を後悔しない50のリスト、を読んで40代側も見てみようと思ったのでささっと読んでみた。私は34歳になったばかりだが、意外と「30代を・・・」よりもはるかに役立つことが多かったし腑に落ちることが多かった。それはまだ行動や実践をしていなくても感じていることがほとんどだったからだ。それを敢えて活字で読むことにより「やっぱりそうだよね」的なことを多く感じた。逆に言うと、「40代を・・・」は30代の人が読んで腑に落ちる、ターゲットである(何気に気付かなかった)。何も考えずにさらっと本屋で見て「あぁ40、まだ先」とか短絡的に思ってしまった・・・。
 とはいえ、先日の書評にも書いたとおり、私はそもそもこの手の本をあまり手に取らない。(著者には失礼だが)今回はたまたまSNSで自分と感覚の合う人が「30代の・・・」を進めていたので手にとったら良かった、ということである。つくづく手にとらせることの難しさを感じてしまう。

さて、では今回も50のリストから気にいったところを。20くらいかな。

30代の延長で40代はこなせない

 30代後半になって、それまで順調だった仕事はどん底になる。期待されるものが変わるのに、同じ考え方や行動では無理が生じる。なので30代の延長のつもりで過ごすことはできない。

優先順位を円グラフ化する

 優先順位をリスト化するって話は良くあるが、円グラフ化ってところがポイント。優先順位の度合いがビジュアルに見えるというのは、なかなか面白いかもしれない。1、2、3ってリスト化するだけだと等しく優先順位しか見えない。

20%は必ずチャレンジする

 40代はよほど強い意識を持たないといつの間にか守りに入ってしまう時期なのだそう。でも分かっていても誰もが何にでもチャレンジできるかというとそんなことはない。凄いと言われている人でも守るべきところはある。なので、人生すべてをチャレンジとか思わず、20%を攻めの部分つまりチャレンジすることにする。これは20代でも同じ。

今をどうありたいか、も目標設定する

 常に10年後や20年後の目標を考えて「なりたい自分」を目指して生きている人は今を生ききれていないのかもしれない(今の幸せを実感できずにある意味不幸なのかも・・・)。なので「なりたい自分」同様に今の「ありたい自分」も考えて目標設定する。

自信が必要になる

 組織を率いる立場になる限り、自信は必須要件になる。自信のないリーダについていく人はいないので。絶対的自信を持つのは中々難しいかもしれないので相対的自信を意識する。すべてを誰よりも上に行くことはできないので、10項目中8項目は人並みだけど2項目は負けない、ようなもの。もっと重要なのは、どの程度であれば自信をもって良いかということ。そこは、何らかの競う基準を持ってやっていかないと、理想が高かったり自分を過小評価していつまでも自信を持てない状況に陥ってしまう。

本当に頼りになる人脈を築く

 社内の人間検索ができる人、つまり「誰がそのことに詳しいかを知っている」キーパーソンを人脈として持っておく。自分自身が動く機会が少なくなるにつれて、自分のやりたいことやチームが困ったときに人脈を駆使してどこからかその筋に詳しい人を連れてくるということが必要になる。チームを上手くいかせるためにもそうした人脈が3人いれば、まず意中の人を掴むことができる。

会社が求めていることを理解する

 自分のやりたいことと、会社が求めることは違うことが多いが会社が求めていることはしっかりと理解しておく。逆にそこをしっかりと理解しておかないとそのミスマッチが作業を混乱に陥れる可能性が高い。

会社に貢献できたことを書き出す

 自分の実力ややる気の定点調査として、直接的な業務以外で自分が会社に貢献できたことを四半期ごとに書き出す。自分自身の存在価値をチェックすることにもなる。重要なのは「自分のために私的に行った作業で会社に貢献できたこと」、例えば「部門を越えて全部門の製品を横断的に営業できるような横串プロジェクトを立ち上げた」等。

部下のモチベーションをマネジメントする

 マネジメントとは、業務のマネジメントだけではない。40代はメンバのモチベーションをマネジメントできる能力がないとチームが動いていかなくなる。また、チームメンバに自分の今までのスタイルを押し付けても上手くいかない。これも多くの優秀な人に見られる壁である。

交渉力を高める

 交渉力を高める必要十分条件は、「相手側と自分側の状況をすばやく的確に把握するチカラ」と考えたほうが良い。また、双方の状況から勘案した「落としどころ」を描いておくことも重要である。大局的に物事を見、共感している点を伝え、なおかつ落としどころを探るということが交渉である。

伝える力を身につける

 人を動かすために必要なのは伝える力である。3つのことを意識しておく。

  • 最初の「つかみ」と「落としどころ」を大切にする
  • ワンフレーズで言い切って、言葉をつなげる
  • 事例で伝える

定量的」に意思決定する

 直感やあれこれ考える決断ではなく、判断基準と判断材料になる要素を紙に書き出して見える化できるようにしておく。さらにそれらの要素のウェイトも決めておけば極めて合理的に意思決定ができる。

週末を6分割して過ごす

 週末は、一日を「午前」、「午後」、「夜」に3分割して、計6分割した上でどこで何するかを考えて過ごす。

やりたいことにチャレンジする

 「すべきこと」「できること」「やりたいこと」の共通部が一番チカラで出る部分ではあるが、そもそも「やりたいこと」が分からなくなったら、「時間ができたらやることリスト」を作る。これはやりたいことを小分けにした考え方なのでその延長上にやりたいことが見えてくるはず。

利害を超えた人付き合いを大切にする

 本当に困ったときに助けてくれる存在を作っておく。特に若いときに順風満帆で過ごしてきた人材はこういう存在が少ない。ピンチになったときに手を差し伸べてくれる人がいないと多くのリスクに対応できなくなる。知人とは違う、本当の意味での信頼関係を持った仲間を作ることが大切であり、それは利害だけを考えた人付き合いを超えたところにある。

話し方を学ぶ

 コミュニケーション下手というのは徐々に過小評価される可能性が高くなる。話し方のスキルが低いと評価が得られないので、意識して上達する必要がある。その上達の極意は、「キーワード」「キーフレーズ」「エピソード」の三段論法で考えることである。常識のようでいてできていない人も多いので再確認が必要。相手をひきつけ、確実に伝えたいことを伝えられるということを強く意識しておく。

バイブル読書を心がける

 忙しいと中々本を読む時間がないかもしれないが、そうであれば「これ」と思う本を暗記するほどまで繰り返し読んで、自分でアレンジして講演できるくらいまでになることが意味を持つ。それだけ読み込むと、直面する課題や問題に対して、どう分析すればいいかという方法や段取りが複数思い浮かぶだけでなく、その対策の合理的な立て方が自然にできるようになる。

本は「言葉探し」のために読む

 読書はコミュニケーションのキラーコンテンツ集めといっても良い。その場に適したフレーズが吐けるか吐けないかですべてが決まってしまうことは多いため、言葉を知らないと話にならない。スピーチ、面接、いずれにしても「言葉」という実弾をたくさん持っていないと勝負にならない。

世界を広げる近道を探す

 仕事以外の世界とつながって世界を広げることは重要であるが、なかなか難しい。趣味と言っても簡単には見つからないし、初めても続かないこともあるかもしれない。そういうときは「人の趣味の乗っかる」のが近道になる。友人や知人と一緒にやることで最初はその人に教えてもらうなど肩肘はらずにスタートすることができる。この方法は、最初のハードルの高さと持続性の二つの難関を同時に解決してくれる。