POP広告を敢えて見ない消費者
POPの効果が薄れているというのは本当でしょうか。
確かにPOPが一般化した分の差し引き分はあるでしょうが、
薄れているとまでいえるのかどうか。
POP,正式にはPOP広告といいますが、
POPについてはこれまで何度も説明してきたので
よいと思いま
す。
良く目にするのは本屋さんですね。
店員さんの手書きで
「xx書店のイチオシ」
みたいなもの
が置いてありますよね、
あれもそのひとつです。
そのPOP、
最近はPOP自体も当たり前のようになってきて
その効果を得るの
も中々難しいようです。
最近のPOP調査によると、
POPの中でもイラストや写真が入ったPOPは
通常の(文字だけ
の)POPよりも商品が
良く売れる傾向にあるそうです。
個人消費者としては
あまり意識したことはないですが、
そ
うですかねぇ。
実際の調査では、
イラストや写真が入ったPOPへ改善すると
調査対象の47%が
従来POPよりも
150%以上の売上を上げたということです。
ではこの結果は何を意味するのでしょうか。
日経MJによると、
「最
近の消費者はPOPを見ない傾向にあるのではないか」、
という仮説を立てられています。
そうした広告に載せられて衝動買いをしな
いために
敢えて見ない、ということです。
この仮説が本当だとすると、
POP自体の影響度が下がったわけではなく、
POP
を消費者の目に見せることが難しくなった、
ということですね。
なので、写真やイラスト入りにすると、
どうしても目に入っ
てしまう、
そしてPOP誘導によって衝動買いしてしまうということのようです。
ということはこの結論としては、
結果とし
て写真やイラスト入りが売上を伸ばしたわけですが、
POPを消費者の目に入れる方策が別にあれば
それはそれでよいということです。
そ
う考えると、
POPの効力自体を期待することはそのままに
いかにPOPを目に止まらせることができるか、
に注力することができま
す。
この仮説自体は非常に面白いと思います。
最近、広告の威力が落ちている、
なんてよく言われますが、
素
材そのものの問題なのか、
それともそもそも見ていないのか、
というところは作り手としては意識しておく必要がありますね。
パ
ンフレットもまずは手にとって貰わねば始まりません。
「よくよく読んでみるとその商品やサービスのよさが分かる」、
では
勝負土俵にも上がっていない、
そういうことです。