今、どのメーカのテレビが売れている!? 〜伏兵の躍進!!


今日はテレビのお話を。

元ネタは東洋経済です。



テレビブランドといえば、

どこを思い浮かべますか?



まぁ、大抵の人の頭の中に真っ先に浮かぶのは



AQUOS



ではないでしょうか。



国内シェアを見ると、

09年9月期では、



シャープ、

パナソニック

東芝

ソニー



となっています。



その中で唯一好調な企業がいます。



それは、東芝です。

東芝のテレビ、REGZA

上位の中で唯一黒字化を達成しています。



業界内では、

電機業界7不思議のひとつ、

とまで言われるこの現象は

何があったのでしょうか。





そこには消費行動を上手く利用した

東芝の戦略がありました。



REGZAのブランドコンセプトは



「本物を作る」



明快です。



外部端子や半導体へのこだわり、

社内でも相当もめたようですが、

ブランドコンセプトにしたがって、

反対層を押さえ込んできたようです。



その結果、

一部のAV機器に詳しいユーザ等が

口コミをはじめたのです。



「画質が良い」

「外付けHDDが利用できる」(今ではめずらしくないですが、当初は東芝だけ)



などです。



これは昨日書いた

AISASモデルなのですが、



消費プロセスには

Share(共有)という部分があるところに

注目しているわけです。



とにかくREGZAの開発と

価格.comのような口コミサイトが

上手くマッチした形です。





半導体などの性能もそうですが、

液晶テレビといえば、液晶パネル、



シャープは当時「亀山工場生産」など

大々的に宣伝文句に出していました。



ところが、液晶パネルも

過当競争のおかげか一気に大衆化、



そこに東芝

ノートPCとテレビの液晶パネル調達を

一本化することでさらにコストを抑えます。



さらに半導体を含めた画像回路は

自社で頑張りぬき、業界最高峰の画質を達成、



こうした地道な頑張りが

じわじわとREGZAのシェアをあげています。



今度、大型電気店に行ったらば、

シャープだけを見るのではなく、

REGZAも是非意識してみてみてください。



そこには唯一黒字でシェアを伸ばす

東芝の力が見えるかもしれません。





結局のところ、

東芝の躍進には色々な専門家が色々分析しているようですが、

一致した意見が出ないという現状を見る限り、

特筆すべき要因があるのではなく、

こだわりと愚直な努力が支えているのだと思います。



状況を見てみると、運も多分に関わっているように見えますが、

それもまた実力の内ということで。





そんな東芝は、昨年

セルレグザを100万円で売り出しました。



もちろん、これはまだ大衆化を狙った商品ではありませんが、

こうした新しい価値創造への試みが

今の東芝を支えているのかもしれません。



ペタしてね



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