プロダクトライフサイクルと製品(サービス)価値の関係性


今日はプロダクトライフサイクルとその辺りについて。

(その辺り?)



プロダクトライフサイクル

製品が市場にお目見えして、

最終的に忘れ去られる(?)までのプロセスのことですね。



売上を縦軸に、時間を横軸にとったライフサイクル曲線なんて

よくみかけます。



その時間を一般には4つに区切って考えます。



導入期、成長期、成熟期、衰退期



です。





導入期はあまり売上はあがらず、

成長期で徐々に売上があがり、

成熟期で今度は徐々に下がり始め、

最後に衰退していく、



そんな感じです。





このプロダクトライフサイクル

そりゃそうだ、で終わっては面白くありません。





このライフサイクルに

製品特性3層モデルというものを掛け合わせて考えてみます。





と、その前に3層モデルですが、

これは製品の価値を表す指標で



「中核」「実体」「付随機能」



からなります。



中核はまさにその製品の中核となる価値、

例えば、車なら「移動する」といったものです。



「実体」はその中核を実現するもの、

車ならインテリアやエアバッグ等ですね。



さらに「付随機能」はなくてもいいけどあったらいいと思うものです。

車なら駐車補助機能とかですか。





そうした3層モデル、

プロダクトライフサイクルと掛け合わせると面白いもので、



導入期には中核を、

成長期には実体を、

成熟期には付随機能を、



というように製品に対する価値のフォーカスが推移していくことが分かります。





これは考えてみれば至極まっとうな話で、

成熟期になると、(競争によって)もう付随機能しか勝負のしどころがなくなる、

ということです。



これから分かることは、

市場のプロダクト(サービス)ライフサイクルを見ていると、

自社として、今どこに力を注がなければならないか、

ということろが見えてくるということです。



例えば、成長期なのに、

付随機能をいくら費やしたところで

それは費用対効果が薄い可能性がありますね。



逆に、衰退期なのに実体となる機能やサービスを見つけて

付加することができればそれは売りになります。



市場にあわせるのか、

あえてライフサイクルを遡ってイノベーションを発見しにいくのか、



そこはそれぞれの企業戦略になりますが、

少なくとも意識しておくと

地味に役立つところです。





ちなみに、携帯電話やPCがカラーバリエーションを・・・

みたいな話がちらほら聞こえますが、



マーケティング的には、

カラーバリエーションは、

もう終わり・・・と言われているそうです。

(提供する価値がもう色しかない・・・?)



付随機能の先の先(5層モデルになりますが・・・)の

苦肉の策なわけですね。