反省する失敗の前には必ず予兆がある!




昨日、カンブリア宮殿を見ていたら、

再春館製薬の西川通子会長が出ておられました。



再春館製薬でピンとこなくても

ドモホルン・リンクルと言えば

お分かりでしょう。



実に売り上げの9割は

ドモホルン・リンクルらしいです。



でも、私は男だからでしょうか、

あのドモホルン・リンクルのCMが

昔から鼻について大嫌いなんです。



「申し訳ありませんが、初めての方にはお売りできません・・・」



そんないい子ちゃん的な感じが私は好きじゃない・・・。

何だか逆にイヤラシイ気がするんですよね。



そんなドモホルンリンクルは売り上げ好調なので

私だけなんでしょう。





話がそれました。

そんな再春館製薬は、今でこそ300億近い売上を誇っていますが、

80年代当時は伸びていたものの

100億にはとうておよばない状況でした。



西川社長は当時を振り返り、

まずは100億円の売り上げをと必死だったそうです。



急成長を遂げる再春館製薬

数多くの商品を売りつけることで当然返品も多かったといいます。



しかし、当時の西川社長は

100億行くまでは・・・とそうした返品やクレームに対して

敢えて見て見ぬフリをしていたそうです。



そしてようやく100億の売上を達成、

そこで西川社長に欲がでます、





120億までは(顧客の声を無視しよう)・・・。





その後、売上が120億に達しようかというところ、

顧客からの返品、クレームが山のようになりました。



そのとき、西川社長は思ったそうです。



「あぁ、(決断が)遅かったか・・・」と。





それからは真摯に顧客の思いを受け止め、

心を入れ替えて顧客のために、と頑張られました。

その結果、今の業績があるのです。





西川社長のこのお話はとても

人間らしくて興味深いところです。



人は誰でも失敗や反省をするものですが、

そうしたものを乗り越えて次につなげていくのです。





でも今回はそんなことが言いたいのではありません。



実は、反省や失敗する前には予兆がある、ということを言いたかったのです。

誰しも、

「これで本当にいいかな」、

「もしかして・・・」、

「もうちょい」、

と思いながらも通りすぎた挙句、

失敗につながることは多いと思います。



そうしたときに必ず思うことは

「やっぱり、あの時にこうしておけば・・・」

というオモイでしょう。



確かにそれは結果論でしかなくて

実際にできなかったのだからしょうがない、そう思います。



でも次にそれを減らすことはできるはずです。



自分が失敗と認識する前に、自分の中に湧き上がる予兆、

それを如何に受け止めることができるか、



それが次につながる一歩であり、

自分や組織の改善への一歩なのだと

私は思っています。





自分の中に湧き上がるそうした予兆を無視しない、



逆にそうしたことが湧き上がらなかったら

沸きあがるレベルにまで自分を高めなければならない、



人間は皆弱いので簡単ではないですが、

そう意識しておくこととそうでないとでは未来は大きく変わる、



私はそう思っています。