キャリアは良くも悪くも予定通りにはならない 〜計画された偶発性!?


キャリア、この不況の中にあれば

誰しもが意識していることでしょう。



私も当然意識していますが、

キャリアは個人が自由に考えてよいし、そして変わるものです。



ただ、どうせ変わるからといって、

何も考えずに流れのままにというのはどうかと思います。



意識してそれに向かって努力はする、

でも、その努力の派生でやりたいことが新たに出てきたりすることは

よくあります。



何せ知らないことは世の中に溢れているわけですから

最初見えていなかった選択肢がどんどん見えてきます。



そうした選択肢にフォーカスを変更することは

決して無駄な寄り道や心変わりなどではなく、

きちんと自分が見つけた新たな道なんだと思うべきです。



でもその道を見つけたときに

今まで通るはずだった道をどうするのか、

というところはよく考えないといけません。





こうしたフォーカスの変更はよくあるので、

少なくとも年に1回はキャリアの棚卸しという作業が必要

ということはよく言われます。



そこで自分の思いと可能性を

可視化してみて改めて考える、



こうした作業ってのは

あぁあの時がチャンスだったかも・・・という

ことを減らすためにも重要だと思うんです。



棚卸しをしていると

過去の自分が見えてくる、

そうすると自然と未来を見たくなるものだと思います。



それがつまらないとか、

全く見えてこないこともちろんあったりします。

そういう時はあせる、



でも、それが次につながる原動力になるのではないでしょうか。





キャリア開発に関する本を読んだりセミナーに行ったりすると

「計画された偶発性」(Planned Happenstance Theory)

という理論がよく出てきます。



スタンフォード大学 クランボルツという教授が唱えたものですが、

一言で言うなら、

「とにかく行動してみれば、思いがけないチャンスに出合うことがある」

ということです。



この考え方は私はとても好きというか、

社会や組織の現実にとてもマッチしていると思っています。



あまり考えすぎずにとにかくやってみるとか、

無茶振りを敢えて受けてみるとか、

そうしたことも何かにつながる可能性は高いということです。



そういうことは割と同じ部署に長いこといると感じないかもしれません。

私が所属する部署は、よくも悪くも支援がちょくちょくあって、

色々な部署や支店に行く機会もあるわけですが、



今までの自分では思ってもいなかったことや

考えてもいなかったことを

やることになったり、目の当たりにしたりするわけです。



そこで新しい自分の能力や可能性の伸びを実感したりするし、

何かに気づいたりすることも少なくはありません。



ドラッカー

「能力開発はすべて自力で行うものだ」

と言っています。



それは偶然に頼るな、ということを言っているのではなく、

そうした「計画された偶発性」ということも頭に入れて

自分の能力開発を伴う行動の仕方を考える、



そういうことだと理解しています。





特に今、思い通りにいかないと悩んでいる方がおられるならば、

まずは行動してみることが最善の策なのではないかと思います。



犬もあるけば棒にあたる、



自分で歩いてみないとチャンスや分岐点には辿りつきにくい、

それが残念ですが事実であり現実なのです。



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