競合プレゼンを勝ち抜く 〜先行効果と最近効果 


最近効果と先行効果について。


先行効果とは何でしょうか。

先に述べられたことが印象に強く影響を及ぼす、という効果のことだそうです。


結果から先に言うとか、

そういうこともひとつの先行効果ですね。


最近効果というのはその逆です。

最後に述べられたことが一番印象に残るという効果です。


この両者は相反する効果なので、

どっちがどっちということは言えません。


社会人得意の表現で言うと(笑)、ケースバイケースなのです。



では、競合プレゼンというケースを考えて見ましょう。


案件獲得のためのプレゼンが5社で行われるとします。

そうした場合にどっちの効果を利用した方が良いでしょうか。



結論から言うと、

最初にプレゼンするなら先行効果を狙って

最初にインパクトのあるフレーズを持ってきて

審査時点まで記憶を印象づける、


逆に最後のプレゼンターならば、

クライマックスを最後に持ってきて、

記憶を印象づける、



もうちょっと具体的に言うならば、

アピール部分と課題があるのならば、

先行効果ならアピール部分が先で課題は後回し、

最近効果なら課題が先でアピール部分が先、

といった具合です。



これは人間の知覚による誤りを利用した手段です。



「私はコミュニケーションは苦手ですが、プログラムにはとても自信があります」




と言うよりも




「私はプログラムにはとても自信がありますが、コミュニケーションは苦手です。」






といった方がはるかに印象は良いでしょう。


これは知覚の誤りを利用しているのです。




これは大勢の自己紹介や名刺交換にも利用できるかと思います。

覚えてもらいたいのなら、

こうした先行効果と最近効果を上手く使うと良いということですね。



じゃぁ、2番目は?とか3番目は?真ん中は?

という話に当然なるのでしょうが、


状況に応じて部分部分で使い分ける、

結局のところケースバイケースというところなのです・・・(笑)。


ただいえることは、

自分のプレゼン資料をいくらブラッシュアップしても


全体状況を上手く利用しないと良いプレゼンにはならないということです。



言い換えると同じ内容を伝えるプレゼンでも

時と場所、状況等々によって言い方やストーリを変える必要がある、


こうした効果を意識するだけで


同じプレゼンや自己紹介でも相手の印象が変わるのならば


是非頭に入れておきたいところです。





言われればそんなのは当たり前という話になるでしょうが、

学問的にもこうした現実的な効果が認められている、


そう思えばそこにかかる(労力も含めた)コストも

安いものに思えますね。



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