エアコンの自動洗浄機能はいらない!?


さて、今日はエアコンについて少々。

エアコン、
今年は活躍するのか否か、
昨日ヤマダ電機に行ったらばいつもの3倍くらいの扇風機売り場が
広がっていました。

1,980円から10,000円くらいまで、
ダイソンの羽のないやつまで入れると35,000円くらいまで、
幅広いラインナップでお送りしております。

・・・で扇風機は置いておいて、
エアコンってのは今年買おうという人は少ないのでしょう。
さぞ電気屋さんも売り出しにくいだろうと思いますww

となるとやっぱエアコンは現状のものを使用することになりますが、
エアコンってのはやはり長らく使っていると
匂いが気になります。

特にリビングのエアコンはキッチンが近いだけに
色々とやっかいもので掃除が欠かせません。

そんなエアコンは、
自分で掃除するのは難しいもの、

ちゃんとそんなサービスが用意してあります。

電器屋さんからお掃除屋さん(ダスキンとか)
ネットで探せばまぁたくさん業者が存在します。

だいたい1台10,000円くらいが相場ですが、
複数台あるとなかなかの出費です。

でも自分で掃除するぜ、
なんて思ったことはありません。

以前、エアコンクリーニングを頼んだときに
市販の洗浄スプレーが与える悪影響を見せてもらったからです。

じゃぁ、やっぱり水洗浄が良い、
ということなのですが、
そうなると専用の器具で、
どこを洗うのかの知識が必要で・・・
となってきて、やっぱり業者、となるところがいやらしい。

でも最近chikirinさんの「エアコン設計にみる昭和的発想」
を見てはっとしたことがありました。

「エアコンはなぜ分解して掃除できないのか?」

と。



そういうものと思い込んでいた節は否めませんが、
きっとchikirinさんの言うとおり

「自分で洗えるエアコン」

なんて出てこようものなら大ヒットでしょう。
洗浄スプレーなんかがあれだけ需要があるのだから
みんな洗いたいわけです。

マーケティングの有名な言葉に

「ドリルを買う人はドリルが欲しいのではなく穴を開けたいのだ」

という言葉がありますがまさにその通り。
別に洗浄スプレーが欲しいのではなくて
エアコンをきれいにしたいし、匂いを消したいわけです。

エアコンは分解して再組み立てするようには出来ていない、
そういう設計だ、
と言えばそりゃそうなのですが

きれいにしたいという需要に対するメーカの答えとは、

クリーニング機能を追加!!

でした。

一見、よさそうに見えるこの回答、

でもchikirinさんばっさり切られています。



「構造をできるだけシンプルにし、
分解、再組み立てしやすいエアコンを設計する」

とは正反対の

「構造はめっちゃ複雑になり、
分解も再組み立てもむっちゃ難しくなる
おそうじロボ付きエアコンを設計する」

という180度異なる発想は

「付加価値をあげるとは、付加機能を増やすことである」

という昭和的価値観に基づいている

(引用気味:エアコン設計にみる昭和的発想)


私はソフトウェアのエンジニアとして
ソフトウェアはよりシンプルに、よりメンテナンスし易く
という概念が当たり前のようになってきたと思っています。

でもソフトウェアも付加価値と言いながら
無駄な機能が満載、という例はここかしこにあります。

つまり、エアコンに限らず、
知らず知らずに消費者の求める本質とは
異なるものを提供してしまうことがある、

そういうことを考えておかないと
売り手の付加価値があらぬ方向に向かう、

考えさせられるエアコンの事例でした。


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