アンドロイド端末がもたらす企業の情報システムの変化


昨日、エル・カミノ・リアルの代表取締役である木寺祥友さんの
「アンドロイド端末がもたらす企業の情報システムの変化」
を聞いてきました。

正確にはスターネットさん主催技術連絡会の中で
木寺さんがお話されました。

かなり興味深い内容だったので
かいつまんで紹介させて頂きます。


Java技術者の必要性
リーマンショック以降、Java案件は激減した。
アプレットAjaxに、サーブレットはFlashLiteに、バックエンドまでもPHP/Ruby
・imodeをスマフォ上で動かしたXperiaの大ヒットによりJavaの必要性が再燃
Javaの復興、技術者の育成/再教育が必要

ガラケー→スマフォで何が変わった?
・今までキャリアが仕様を端末メーカに出して作ってもらっていた
(端末メーカはキャリアに従うのみ。自由なものを作れない。)
主導権はキャリアから端末メーカに移った
・作ったものをキャリアに売ってもらって、余ったら輸出すれば良い
 →世界に通用するものを作る
・こういう構造変化の中、端末メーカもスマフォ担当に優秀なグローバル人材を配置する等の変化が見られる

ガラケーと言われてきたが
・通信方式の違いが日本の端末の世界進出を阻んできた訳ではない
サムスン/LGは通信方式に関係なく成功している)
・端末メーカ主導構造に変わり、逆輸出が始まる
・やはり世界は高性能な日本の端末を欲している

スマフォの可能性
・コンピューターの移り変わりを見ると、エンターテイメントからビジネス利用への変遷が既定路線
・スマフォも例外ではなくビジネス利用への移行が始まっている
 →バックエンドもJava
ドラッカーの『21世紀に伸びる国はホワイトカラーの生産性を高めた国だ!』にある通り、スマフォがその役割を担う

紙媒体は・・・
・紙の需要は全体として増えている
・請求書のような重要なものが実は紙でなくなっている
・重要なものから紙でなくなる→やはりその内紙はなくなる

Android vs iPhone
・99:1になるかもしれない
Windows vs Macの対決構造とは時代が異なる
 →OSが無料、台湾製や中国製の安価な端末の勃興

AndroidをもつGoogle
Googleの本業はあくまで検索ビジネス
Androidによって検索ビジネスの収益を上手くあげるようなモデルができなければGoogleAndroidを手放すかもしれない
(別にGoogleAndroidビジネスをやりたい訳ではない。eBayとSkypeの事例がそれを物語る)

今後
・2015年にはスマフォ市場は世界販売台数11億強になり、その半数がAndroidではないか
・競争により端末価格も下がる

一方、モバイルサービス市場は
・今まではモバイルに乗せるコンテンツが有力だった
・これからはコンテンツではなく、モバイルソリューションが伸びてくる
・モバイルソリューション事業がモバイルコンテンツ事業を逆転する。(今年?)
・特に情報系(グループウェア等)、基幹系(ERP


講演の後、懇親会で木寺さんとおタブレットの可能性について
色々と勉強になるお話を聞かせて頂きました。
(思っていたよりもとても気さくな方ww。お酒のせい?)

タブレットの可能性ってまだまだあるということを改めて実感しましたね

これからの動向を見守る上でも
自社製品のポジショニング等を考察する上でも
とても有意義なひと時でした。