従業員に経営責任はあるか


従業員には経営責任はあるのかどうか。



まず、次に4つの領域を挙げます。


・組織
・人材開発
・報酬やインセンティブを含めた従業員の動機付け
・組織の性質、すなわち組織風土、価値観、規範および人間関係


これは何かということを考えることは
少しさておいて、


これらについて
自分の仕事だと思っている方はどれくらいおられるでしょうか。


それはマネージャーや経営者の仕事だ、
いやいや、経営者のみの仕事だ、
・・・


いろいろあると思いますが

権限と責任から考えた場合には
ひとつの正しい回答かもしれません。


でも仕事というのは、
好きか嫌いか、やるべきか、やらないべきか、
あるいは得意か不得意かに関わらず、


自分の仕事の範囲外と考えれば
それで終わってしまいます。



ところが違う一面から見てみると面白いのですが、
誰もが企業は経済的目的から
「利益をあげる」ことは意識をしています。




しかし、それには社会的な面が必ずあります。
それが前述したような事柄です。


社会的な目的と経済的な目的を
切り離すべきではなく、統合されなければならない、


というドラッカーの言葉には
そういう意味が含まれていると私は思います。




ドラッカーは良い例を出しています。
前述3つ目の「動機付け」の問題についてです。


経済的目的を達成するには
多くの場合1人ではなく組織としてチームとして
連携して立ち向かう必要があります。


何も考えずにその利益だけを目的として
すべての人が簡単にリーダーの指示に従うでしょうか。


専門職や技術者を命令に従わせたり、
監督することは非常に難しくなってきた、


ということのひとつの答えが
「動機付け」について考えるべきということなのです。




従業員は経営責任は負わない、


そうかもしれません、
実際にそうでしょう。


でも社会的側面からのすべての責任を放棄して、
利益が上げられるほど甘くはなくなってきた、
ということも現実です。


ということは、
現実的にはどういうことか、というと必然的に


従業員にも経営責任はある、


ということに他なりません。
それは主に前述した事柄について
考えざるを得ない、という点において、です。




経営責任と考えるかどうかは別としても
おそらく誰もがそういうことを多かれ少なかれ考えているはずです。


そのことをもう少し
抽象的に(?)オープンにすれば
組織というのは今よりも一体感が生まれるのではないか、


そんなことを最近思いますね。


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