大成建設にみるエンジニアリングとIT業界のSI'er精神




大成建設

建設業界でなくても誰しもが聞く名です。



その大成建設

品川アクアスタジアム
も手がけています。



実は大成建設

内水族館で見ると、

約3割を施工しているそうです。

驚きです。



その理由は、

人口海水製造設備や水処理システムが
評価されている

ということらしいですが、

これはどういうことかというと、



通常、水族館の水槽は

1日に
5%〜10%を海水補給する必要があるそうです。

蒸発や汚れのためですね。



分かり易いところで

沖縄の美ら海水族館だと、



世界最大級の大水槽『黒潮の海』は

水量7500トンです。



ということは、毎日約400〜750トンの水を

補給しなければな
らないのです。

これは大変な作業ですね。



ところがこの大成建設のシステムを使うと、

この補給する水が全体の1%〜5%に
抑えられるそうです。



と、大成建設の凄さはシステムだけではありません。



大成建設は水族館に対し、

顧客の行動を
予測し、

水槽のレイアウトや店舗・飲食店の複合開発などの

提案も行っているそうです。



大成建設はこうして設計や施工から
だけでなく、

コンサル事業にまで手を伸ばしています。

これを大成建設は「エンジニアリング」と言っています。



もともとゼ
ネコンの仕事は

受注生産が中心、

IT系で言うと、いわゆる受託システム開発と同じです。



これを、

「建物やシステ
ムを作る」

のではなく

「魅力ある水族館等の設備を作り上げる」、

という風に考えているわけですね。



製造設備等を熟知し
ているからこそ、

その特性を生かして

設備全体をプロデュースできる、



そして逆にそうしたノウハウが

製造設備にも
生かせる、



大成建設はこうした考え方のもと、

今、医薬品分野が増えているそうです。



より安全性を求められる医薬
品工場、

そこでは建屋とシステム、設備が密接に関係するため、

レイアウトも建物設計の技術が欠かせない、

そこで大成建設の出番、ということのようです。






成建設が目指すエンジニアリング、

IT業界でいうと、真のSI'er精神とでもいうのでしょうか。



ITも業務的
な視点だけでは徐々に難しくなっているように見えます。



ITは経営課題や業務に貢献するためのものであるならば、

業務部門とIT
部門だけの意見を聞いていても

実は社会に貢献する本当に良いものはできないのかも。。。



その企業が抱える根本的な問題は何か、

経営課題は何なのか、

業務課題は何なのか、

・・・



そうしたコンサル的な面も含めた提案ができる企業が

これからの
ITを支えていくのかもしれません。



皆でそういう企業を目指していけば

日本のIT業界の未来も明るくなる、

そんなことを思います。



ペタしてね































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