柳井CEOに教わるドラッカーの読み方
今日は、久々にドラッカーを。
今月号のハーバードビジネスレビューを見たら、
ファーストリテイリングの柳井正CEOの
9
ページものインタビュー記事がのっていました。
HBRはほとんどが海外の方の記事、
その中で柳井CEOってのはすごいなと。
で、
その中で語られていたドラッカーの話が
何気に腑に落ちたのでご紹介。
そもそも柳井社長がドラッカーを
尊敬しそこ
から多くのことを学んでおられる、
という話は有名です。
ところが昔はまるでドラッカーに興味がなかったとか。
それは知ら
なかったのですが、
その説明として柳井さんが言われていたこの言葉、
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当たり前のことが書いてある
だけで
なぜもてはやされているのか僕には全く理解できませんでした。
正直なところあまりピンとこなかったのです。
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私
の勉強会でも
最初はドラッカーを若手と一緒に読みましたが
こういう感覚の若手は多かったと思います。
かく言う私も
入
社したての頃は読めといわれたから読んでいる感が
強かったですね。
ではそんな柳井社長がどうやってドラッカーに私淑するように
なったのか、
それについてこう語られています。
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80年代後半、経営者になることを決意して
再
びドラッカーの著作に触れた時、
自分がそれまで直感に頼ってやってきたことを
彼は理論的にきちんと説明していることに目からウロコが落ち
る思いでした。
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この意見はとても腑に落ちました。
実は、私もドラッカーを読みながら
重
要、大切、とかみ締めながらも
どこかピンときていない自分がいる、と思っています。
それは、実際にまさにその場面に直面
していないから、
というとまるで人のせいにしているみたいなので言い換えると、
そうした行動を起こしていないから、
と
いうことに気づきました。
顧客とは何か、企業とは何か、組織とは、生産性とは・・・
そうしたことを本当に本当に
心から真剣に考えたことがあるだろうか、
考えているつもりになっているだけだから
ドラッカーの言葉が腹の底から実感できないのではない
か、
これが一企業の中の1人と甘えているということなんだ、
と思わされました。
そういう立場になったと
きは
否が応でも直面する現実はあるだろうと思います。
でも、それが分かっているのなら
一生懸命考えて見たい、
そ
してそのように行動してみよう、
まずは、抽象的に思えるドラッカーの言葉を
自分の現実に当てはめてみることからですね。
こ
れが柳井社長の言葉に思った率直な思いです。
えっと、この発散した感じをどうおさめるか、
多くの経営者に影響を与えた
ド
ラッカーの有名な言葉で締めたいと思います。(卑怯な終わり方)
企業の目的として有効な定義はひとつしかない。
す
なわち、顧客の創造である。(P.F.ドラッカー)