ソフトバンク孫正義に見るリーダーの魅せる力!
今日はソフトバンクから。
一昨日、ソフトバンク創立30周年記念イベント、
「ソフトバンクオープンDAY」に行って来ました。
ド
コモのプレミアユーザーながら大胆にも・・・。
これは、Twitterを利用しているユーザを
ソフトバンク本社オフィスに招待す
ると言う企画です。
(抽選に当たった。最近、何かよく当たる。)
USTREMでも配信されていたし、
ソフトバンク
の何らかの発表もあるとということで
注目もされていたので、ご存知の方も多いかと。
この企画は何から始まったかというと、
あ
るTwitterユーザが孫社長(@masason)に対して
こんなことをつぶやいたことからでした。
============
@ebleaf
@masason 孫社長さん!はじめまして。☆提案したい☆ソフトバンク会社見学+おいしい社員食堂DEランチ付きツアー♡♡♡
============
そしてそれに対する天下の孫
社長のRTは、
============
@masason 青野君、やろう。月曜までにコメントおねがいします。RT
@ebleaf @masason 孫社長さん!はじめまして。☆提案したい☆ソフトバンク会社見学+おいしい社員食堂DEランチ付きツアー♡♡♡
============
ということで開催が決まった
という
究極のユーザー主導企画です。
(青野くんというのはソフトバンクの人事部長の青野史寛氏)
終わってみれば、
iPhone
ユーザを増やすこと、
ソフトバンクファンを増やすこと、
電波改善宣言、
アンドロイド携帯の発表(&ドコモのExperiaへの牽
制)、
など
ソフトバンクの株をあげる戦略としては
十分な投資だったと思います。
他にも、@masasonさんが「やりましょう」の一言で
やり始めた企画や検討中のプランがたく
さんあります。
(その進捗状況も昨日発表されました。スゴイスピード感です。)
孫さんの「やりましょう」リスト、「やりました」
リスト、「検討中」リスト
→ http://togetter.com/id/SoftBankCorp
と、
ここまでが前置きです。(長い)
その中で今日は「電波改善宣言」について手短かに書こうと思います。
そもそも電
波改善宣言が
なぜここにきてなされたかというと、
ドコモユーザにはあまり分かりませんが、
ソフトバンクは受信エリアが広
範囲にカバーされていないため、
つながりにくい、
という不満を耳にします。
ネット上でも度々目撃します。
これに
端を発したようです。
一昨日の孫社長の発表によると、
現在のカバー率は98%、
(この数字は若干高すぎない?と実は思っていますが・・・)
で、孫社長的には
もうこれ以上2%のために、
多大なコストをかけるのは経営としてROI的に成り立たな
い、
ということでこれくらいで・・・、
と思っていたようです。
ところがソーシャルな時代が到来、
twitter
によって@masasonさんに直撃する
「つながらない」
「バカ野郎」
・・・
という声に一念発起、
Vodafone
時代から倍に増やした中継局を、
2010年度内(つまり1年で)倍増させる、
ということになった、ということです。
(担当部署は大変・・・)
しかもそれとは別に
家庭用中継局(フェムトセル)と企業・店舗用中継局を
無償で配布というからこれまた。
何がいいたいかというと、
こういうことをやるのが良いとか悪いとか
そういうことは
ちょっと置いておいて、
まず、ユーザーの声を聞く、
そしてそれに(そのまま受け入れるかどうかは別として)
何らかのカタ
チで応える、しかも超スピードで。
しかもその流れに社員をまきこんでしまう、
そしてそれがユーザにとってどうなのか、
そ
の反応をイベント会場やUST、twitterの反応で直接社員に見せつける、
こういうところは本来の目的とは違う
副次的なところかもしれませんが
孫さんの手腕のスゴイところだと思いましたね。
現実的には基地局を倍ということは、
数千億の投資です。
ROIは厳しいでしょうし、
返し終わっていないところにまた借金、
株主は黙っているのだろうか、
ということも頭の隅で思いましたが、
何か勝算はあるのでしょう。
3月期の決算発表を見ると何
かその秘密が分かるかもしれません。
ああいうリーダーを持つと、
部下は(青野さんのように)とても大変だと思いますが、
丸投げではなく、
リーダーの覚悟を示すということを
非常に大きな舞台で見せてくれた、
そんなことを思いました。
その姿勢にはとても勉強になりました。
(あれはその場にいた人しか感じられないかもしれない。)