日本はEVで世界に出れるか!? 〜台湾の国家戦略の壁
今日は電気自動車から。
(元ネタはダイヤモンド)
日本は次世代自動車として
電気自動車に各メーカーとも躍起になっていますが、
ここに国を
挙げて乗り出してきたところがあります。
ズバリ!台湾です。
正確には乗り込んでくる可能性が高い、
というところ
でしょうか。
小型電動移動体、
世界市場ではLEV(Light Electric Vehicle)
と呼ばれています。
例
えば有名なところで、
空港なんかで使われているセグウェイ、
電動アシスト自転車、電動スクーターなんかも
LEVに入ると言われて
います。(正確な定義はまだないよう・・・)
LEVの販売国は多数ありますが、
主に中国、ヨーロッパ、日本、アメリカです。
そ
して、その圧倒的シェアである90%強を
中国が占めています。
ところが
総販売額と利益では
最近ヨーロッパが急激
にあがってきているようです。
理由は、
中国のLEVは安価だから、です。
(利益率が低い)
そのLEV市場
に目をつけた台湾が
ヨーロッパと密接になりつつあるのです。
さらに台湾は大きな行動に出ます。
リチウムイオン2
次電池等の
安全性に関する規格の統一化、
充電器、蓄電池、電動モーター等の接続コネクターケーブルの
規格の統一化、
い
わゆる(世界)標準化に国を挙げて乗り出したのです。
台湾はこのために米国や欧州の各機関とも
連携を深めています。
当
然、国内でも
組織作りや産学研の連携を深め、
本当に国家として標準を抑えようとしているのです。
しかも、台湾は
そのLEVでの勢いをそのままに
EVの分野にも積極的です。
日本は各メーカーの技術力こそ素晴らしいものがありますが、
そ
うした根本となる規格作りは遅れています。
国としてもそのあたりは
何だか静観しているようにも見えます。(人ごと??)
先のマグロの輸入に対しては
日本政府はとても良く世界を上手く動かしたと思います。
大変な裏作業があったのは間違いないでしょう。
と
ころがTOYOTA問題にしても
今回のようなEVの事例にしても、
こうした国家として守るべき技術を
国としてもう少し意
識しておかないと、
いくらメーカーが頑張っても
国力が効率的に上がっていかない、
そう思います。
(このことは、
国だけでなくあらゆる組織で言えることだと思いますけどね)
今でこそ、台湾のLEVの動きは
日本のメーカーは意識してい
ないとの報道がありますが、
いつの日か、
そしていつの間にか、
台湾にEV市場の根幹を牛耳られる、
そんな時がくるのかもしれません。