品質と販促、どっちが大事? 〜POPの威力
今日はPOPの話題を。
日経MJのちょっとしたコラムで面白いのを見つけたので。
店頭にあるPOP、
重要な役割
を果たします。
POPって何?
と思ったあなたも
きっと見にしたことはあるはず。
日本語でいえば、店頭販
促広告(・・・でしたっけ?)
一番分かり易いのが本屋でしょうか。
平積みの本のあたりとかに
「売れてます」
と
か
「xxxランキング1位」
とか
「店員のイチオシ!!」
なーんて手書きの宣伝があったりしますね。
本屋
じゃなくてもパン屋とか。
あれです。(だけではないでしょうが)
そのPOPがどう消費に寄与しているか、
ある研
究報告では、
AIDMAモデルの
A(attention)には十分な効果を発揮する
とあります。
た
とえそれが売上に繋がらずとも、です。
(そのPOPのおかげで注意はひけたが
別の店で購入するということもありえる、という結果)
で、
ここまでが前置きで(何か最近もこのフレーズ書いた・・・)
ある子供服と雑貨が中心のお店を営む方が、
コーヒーが好きで、
あ
るときその店長オリジナルブレンドの
コーヒーを売り出そうと考えたわけです。
商品名は
「男・○○○○ブレン
ド」(○は店主の名前)
だそうです。
さて、売れると思いますか?
売れるわけない、と思います。
も
ちろん店主もそう思いました。
なのでPOPを作ることにしたそうです。
それがこれ、
「福山雅治に抱きしめら
れている、そんなコーヒーです。」
「部屋全体に広がる重厚な香り、
深いコク、飲んだ後の落ち着き感のある余韻、
中学時代
には1日10杯のコーヒーを飲んでいた男・○○○○が
全体の自信を持ってお届けする『男・○○○○ブレンド』です。」
も
ちろんひっかかるのは前半、
福山雅治に抱きしめられているって???
コーヒー好きかどうかはともかく、
「福山雅治に抱き
しめられている」ってどうよ?
とか突っ込みたくなりますし、
その時点でAIDMAで言うと、
Aの顧客の注意をひく、とい
うところまでは成功します。
前述の研究結果で言うと、
POPの役割としては十分に効果は得られたというところです。
実
際、そこにひかれた客により、
商品自体の説明など一切することなしに
完売したそうです。
じゃぁその値段はというと、
200g
1260円!
普通、見ず知らずのブレンドに
この値段では手を出さない気がします。
もちろんそのブレン
ドが不味いとか言うことではありません。
ただ、この例では商品の良さなんて
全く語られていません。
言う
なれば、それは
良いものとか悪いものとかいう次元ではないのです。
良い物だからといって売れるわけではない、
そ
の言葉をまさに表したエピソードでした。
まぁでも、買って帰って飲んで不味ければ
店の評判は落ちるわけですから
不
味くてもよい、というわけではもちろんありません。
製品やサービスの品質ももちろん大事、
でも同じくらいどう販促するかというこ
とも大事ということですね。