mixiアプリにみる仮想世界から現実世界への誘導


今日はmixiについて。



mixiアプリが公開されて3ヶ月ほど過ぎました。

私のところにもいくつかマイミクからアプリへの招待をありましたが、

その中に「サンシャイン牧場」というものがありました。



まぁせっかく招待を受けたので

行ってみたのですが、

要するに農業コミュニケーション的なゲームで、



種をまいて、収穫し、売る、



その間に色々あったり、

経験を経てレベルがあがると牧場へいけるようです。



ゲーム名は「サンシャイン牧場」なのに

最初は「農場」で経験がないと牧場へは行けない、とは厳しい・・・



種をまいて、収穫し、売る、



というところに興味を持つ人と

それだけ?

という人と2分されるのでしょうが、



ここにコミュニケーション要素が絡んでいて、

マイミクの畑の水やりや虫の駆除、

ちょっと頂いたりなんてこともできるようです。

(ちょっと頂くなんてことは私はまだしたことない、

よく私の畑の水をやってくれる人はいる)





虫の駆除に関連して言うと、

逆に人の畑に虫を投入することもできます。



それはただの嫌がらせではなく、

きちんと駆除すれば、

収穫量は通常よりもアップするという仕組みになっているので、



逆に虫を入れてもらって、

それを放置せずに適切に駆除すれば

収穫量が上がり、売上や経験値もあがる・・・と。



考えられています。





このサンシャイン牧場の開発元は、

中国レクーメディアという企業です。



mixiに載っているアプリと言えども(いやむしろ載っているアプリなので)、

有料課金が可能、



ではその辺りはどうなっているかというと、

中国(版のアプリ)ではユーザ数の1%が有料アイテムを購入し、

平均単価は1500円程度ということです。

(日本も傾向は同じのよう。)





レクーメディアはまだ新機能を加えていくとしており、

今後は「工場」機能を追加し、

収穫物を書こうして売ることができるようにするとか。





こうしたmixiアプリは、そのものでの収益もそうですが、

興味深いところはやはりネットとリアルの融合部分、

リアルの世界への展開です。



日本ではまだないようですが、

すでに中国(版のアプリ)ではメーカーとタイアップしています。



例えばレモンを育て、蜂蜜を育て、

それらを工場でブレンドすることで、

タイアップしたメーカーのレモンジュースの出来上がる、

そしてそれは通常よりも高い金額で売ることができる、



これは広告としてはかなりの効果があると思います。



さらにケンタッキーフライドチキンとのタイアップでは、

作物を育てるとクーポン券が手に入り、

それをリアルな店舗で使用できる、

という試みもあるようです。





こうした仮想的な世界から

リアルな世界への誘導、



少し前までは別の世界だと思われていた世界が

徐々にしかも着実にその境目をなくしてきています。



逆にいうと、テレビよりもPCに向かう時間の方が多いという今の時代、

単純な広告だけではなく、



こうしたSNSという人の集まりを利用して

そこからリアルな世界へ誘導するという感覚・嗅覚も必要になってくる、



Second Lifeだけでなく、

こうした一見結びつかなそうなところからも

バーチャルとリアルとの融合が始まりつつあって、



しかもそれがまだまだ拡大しそうなところに

広告もサービスももっともっと様変わりする可能性が大きい、





何が言いたかったかというと、



現実的なビジネスに従事する者としても重要なことは、

こうしたリアルの世界を動かすようなビジネス的な動きを対岸の出来事と思わず、

ユーザ目線でアンテナを張っておくべきだ、



ということでした。