大学生協は大学とともに衰退していくのか!?
東洋経済を見ていたら面白かったので
今日は生協について。
皆さんも一度はお世話になった方が多いことかと。
特に大学には大学生協というものが学内に
ある大学が多いですね。
そんな大学生協は、正式には
「全国大学生共同組合連合会」
と言います。
この生協、
3月〜4月にかけては新入生のおかげで
毎年PC6万台を売り切る、
春はそんな新入生特需だけで1000億円の売り上げがあるそうです。
そんな生協の年間総売り上げは2000億超、
「東急百貨店」と肩を並べる売上高です。
そんな大学生協の強みとは何か、
それは学内(構内)を独占できる環境にありますが、
それだけではありません。
例えばPCを売るにしても
その大学にあわせた売り方ができる、
「XX学部の○○学科なら
・・・な実験があるので、その計算をこなすために
スペック的には・・・」
という具合です。
これはどの小売にもできない
大学生協ならではの販促です。
また、経験上、書籍が10%引きが多いのも魅力です。
これは、日販との直接交渉によるものです。
さらに、これは私は知りませんでしたが、
大学生協は「消費者生活共同組合法」に基づく法人格を有する非営利組織として、
大学側が賃貸料を課さないのが通例だそうです。
あの広い、(食堂も含む)生協のフロアが賃貸料無料!!
お得です。
さらには、入学時(生協加入時)に学生は
生協に出資金を1万〜3万支払うわけですが、
(私の大学は1万円でした。もちろん卒業時にそのまま返ってくる。)
その出資金のために設備投資に不自由しないのも強みと言えます。
そんな大学生協の粗利率は20%前後、
特に食堂の粗利率は50%〜60%にのぼるそうです。
大学生協は食堂経営が支えているという状況です。
しかし、そんな大学生協も
大学そのものが立ちいかなくなればどうしようもありません。
18歳人口ももう少しは安定しているようですが、
その先は顕著な減少傾向、
生協にとっては食堂以外の収益源というか
屋台骨な事業が不可欠になってきます。
昨今、大学と共同で
ワインや清酒が売り出されたりしてニュースになったりするのは
この食堂以外の収益源を模索している姿だとは
知りませんでした。
その他にも大学色に合わせた(生協主催の)セミナー等は
今後、拡大してくるかもしれません。
大学生協、
大学生を支える縁の下の力持ちとして
今後も頑張って日本を支える学生たちを支えて欲しいものです。
今日はそんな応援を込めて簡単に記事にしてみました。