コーポレートメッセージによる企業想起率とその重要性


今日はメッセージについて。



先月、日経BPコンサルティング

「コーポレートメッセージ2009」を発表しました。



これは何かというと、



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企業がブランド・コミュニケーションの中核として

戦略的に発信しているメッセージをノミネートし、

企業名想起率や認知度、理解度、接触度、好感度等を

一般消費者に聞いたもの

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日経トレンディネットより引用)



です。



その中で、企業名想起率を今日は取り上げます。



では、皆さんにも感じてもらいましょう。



企業名想起率トップ10の企業メッセージをあげます。

企業名を考えてみてください。





1位 お口の恋人

2位 あしたのもと

3位 あなたのコンビニファミリーマート

4位 ココロも満タンに

5位 Inspire the Next

6位 I'm lovin' it

7位 新製品が安い

8位 目の付けどころがシャープでしょ

9位 ZOOM ZOOM

10位 マチのほっとステーション







どうでしょうか。

お分かりでしょうか。

(ファミマとシャープは名前が出てますが・・・)



では答えを。






1位 お口の恋人 ロッテ

2位 あしたのもと 味の素

3位 あなたのコンビニファミリーマート ファミリーマート

4位 ココロも満タンに コスモ石油

5位 Inspire the Next 日立製作所

6位 I'm lovin' it 日本マクドナルドホールディングス

7位 新製品が安い ケーズホールディングス(K's 電気)

8位 目の付けどころがシャープでしょ シャープ

9位 ZOOM ZOOM マツダ

10位 マチのほっとステーション ローソン





ロッテはさすがの想起率87.6%です。

伝統を感じます。



私はマツダとケーズが分からなかったのですが、

言われてみればという感じでした。



トップ10のうち、

昨年トップ10にいなかったのは

ケーズだけです。(昨年は33位)



この不況の中、

「新製品が安い」というメッセージが消費者に届いた、

と分析されていますが、

私は分からなかったので届いていませんでした(笑)





メッセージを見ただけで企業が想起されるという

こうした企業メッセージはとても重要なものに見えます。





こうした有名なものだけに

フォーカスをあててもしょうがないので、

そこは目指すべきものとしておきますが、



実は、この企業メッセージ、

調査対象の70%は、想起率が5%以下だったそうです。



これは衝撃的ですが、

分からなくもありません。



特に、例えばIT業界のように

エンドユーザに直接語り掛けないような企業は

何かイベントでもない限りは浸透はしないでしょう。



「お口の恋人」や「マチのほっとステーション」、「ココロも満タンに

など何度もCMで聞いたり、

メロディが記憶に残るものだったりするわけですから、

そんなことをやっていない企業は中々難しいところだとは思います。





ただ、企業メッセージが浸透するかしないかは置いておいて、

想起率が5%以下でいいとは思えないはず。



少なくとも業界内では

そうした想起率をあげる努力をするということは必要でしょう