モスバーガーはマクドナルドとどう戦っているか!?


今日はモスバーガーのお話。



マクドナルドは相変わらず

コーヒーの無料化時間を拡大する一方で、



クォーターパウンダーをはじめ、ボリュームを追求、

最近ではチキンタツタを復活させるなど

巧みな戦略で消費者の心を突いてきます。



そんなマックを見ながら

今年の3月(だったかな)くらいに、

モスもパティを2枚重ねてボリューム感を追求してきました。



この時点で両者は食い合うかと思ったのですが、

よくよく分析してみると両者には

そもそも大きな違いがあったようです。



ポジショニングの違いです。





マック、

クォーターパウンダーのボリューム感、

なかなかのものでした。



モスバーガーはどうかというと、

「日本人の好みにあったハンバーガーを提供する」

という姿勢をくずしません。





一見、パティを2枚にしたりと

マックを追従したように見えて、

中身としては、国産肉100%というところにフォーカスをあてました。



ここはモスのとても上手いところといわれています。





なぜか、

国産100%といわれるとマックは真似できないからです。



マックはそもそもオージービーフ100%(だったと思う)、

そこを基点に色々と戦略を組んでいるので、

とてもじゃないですが、モスに追従はできません。



つまり、モスはマックに正面から対抗するのではなく

住み分けを選び、しかもマックには絶対に追従できないところを

選んだのです。



しかし問題がひとつ、

国産100%となるともちろん価格にはねます。


そこはどう解決するか、

モスは豚との合挽きという手段で解決しました。







一見すると消費の食い合いのように見える

同業のマックとモス、

でも業界内ではしっかりと自社のポジショニングを確立しています。



しっかりとしたマーケティング力がないとなかなかできない、

身近で実に分かり易い良い事例だと思います。





ちなみに今日の新聞には、

モスの飲料がコカコーラ系からサントリー系に変わる

ということが書いてありました。



営業担当者の努力と情熱の賜物のようです。