セブンイレブンが駅中に進出! 〜コンビニの路線獲得戦争
今日は久々のセブンイレブン。
セブンイレブンが京浜急行電鉄と業務提携を発表しました。
珍しいことではなく、
このところ主要なコンビニは鉄道系との連携が進んでいます。
06年にローソンが東京急行電鉄、
07年にファミマが西武鉄道、
なぜこういう流れなのか。
単純です。
もう出店場所がないからです。
鉄道と連携して駅中に出店したい、
そうした理由なわけですね。
コンビニ業界の買収劇も
そもそも土地目的とすら言われています。
駅は立地としてはかなり良いですから
売上も期待できるというところもあります。
そんなセブンイレブン、
本体のセブン&アイホールディングスはデフレで苦戦、
イトーヨーカドーにいたっては
初の(だったっけ?)営業赤字を計上しました。
となると業界No.1をほこるコンビニの王者といえども
もちろん順風満帆ではありません。
セブンイレブンも1千億近い減収となっています。
そんな状況下にあってのセブンの提携、
個人的に注目するのはnanacoの動向です。
これから少しずつ駅中に
セブンイレブンができていくことになります。
すると当然nanacoが使えるようになります。
そうしたときにnanacoの契約、決済数が
どう推移するのか、大変興味深いところです。
先日、nanacoの決済数がイオン陣営のWAONに抜かれたと
報道がありました。
さらに電子決済ではEdyが先行していますが、
Suicaとpasmoを合わせると
実はEdyを抜く結果も出ています。
電子決済の争いは激化しており、これからまだまだ続く中、
nanacoにとっては好状況、
影響を与えることは間違いないはずなので
どのくらいの影響があるのか、
注意深く見守っておきたいところですね。
そして、土地がない、
しかも減収減益状態、
となるとやはり駅中という立地は美味しい、
特に都心はかなりのうまみがあります。
鉄道会社も集客力のあるところに任せてWin-Winな結果にしたいところでしょうし、
そういった意味で今回のセブンの駅中戦略がどこまで功を奏すのか、
その結果によっては、
セブンと他の鉄道会社の提携が加速し、
数年後には駅はセブンだらけ、
なーんてこともあるかもしれませんね。