バイヤー調査に見る女性用ヘアスタイリング剤のヒット分析(ブランド編)


今日は女性用ヘアスタイリング剤について。



資生堂が男性向けにフォグバーを出したり


マンダムがワックスで対抗したりと


男性用ヘアスタイリングも戦いが続いていますが、




女性用でも髪形をキープするという点や、


艶出し効果、補修機能等々で競争が激化しています。




そこで女性用ヘアスタイリング剤を販売する


主要8社10ブランドについて見ていきたいと思います。




その主要8社10ブランドはこちら、


じゃん。




1.クラシエ・ホームプロダクツ(プロスタイル)


2.花王(ケープ、リーゼ)


3.マンダム(ルシードエル)


4.ユニリーバ・ジャパン(ラックス、モッズ・ヘア)



6.カネボウ化粧品(SALA)


7.コーセーコスメポート(サロンスタイル)


8.サンスター(VO5)




              (括弧内がブランド)




これらのブランドに対して、


今回は消費者調査ではない、バイヤー調査、


つまりエンドユーザではなく小売側の調査です。




評価観点は、


広告・宣伝、リピート購入率、ブランド力、成分・効能、利益率、


商品価値と価格バランス、香り、コンセプト、デザイン、ラインアップ、


ネーミング、店頭販促物、キャンペーン・イベント


の13項目、




さぁ、ではブランド・ベスト3を予想してみましょう。




















はい、こちら。




1位 ケープ(花王


2位 リーゼ(花王


3位 ラックス(ユニリーバ・ジャパン)




あまりピンときませんね・・・。(苦笑)




それは私が男性だからということと、


バイヤーじゃないからでしょうか。




個人的にはケープもリーゼも使ったことがあります。


ケープは水に強いので主に雨の日に、


リーゼはポイントで使用、


って感じでした。(高校の頃ですが)




さて、ではバイヤーはどのような評価だったのか


詳細に見ていくと、




ケープは前述の13項目中、実に8項目で


トップ評価されています。




特にブランド力、リピート購入率は圧巻のダントツです。




76年に発売されたケープ


今まで存在するというその歴史からも


リピーターの強さが伺えます。




そして、商品デザイン、ラインアップ、店頭販促物で


好評価を得たのがリーゼ、


またしても花王です。




確かにリーゼはラインアップは多い印象が私にもあります。


調べてみるとこんな感じです。 → リーゼ製品ラインアップ




好みに応じて選べるという点では確かに評価できます。




そして店頭販促物、いわゆるPOP等でも好評価を得ているのですが、


見てみないと何とも言えないので


ちょっとその高評価のPOPを今度見てみようと思います。


(マツキヨで見れるかな)




さて、では3位に入ったラックス


これは何が、といっても特に際立ったものはありません。




バランスよく全体的に良い印象というところで


総合評価で好評価を得ています。






ちなみに利益率が最高なのは


クラシエプロスタイル

だそうです。






こうして改めてみてみると


各社とも同様のカテゴリで様々な製品を


展開していることが分かります。




そうした製品ブランド、


広告・宣伝やブランド力、香り等々


バイヤーの評価を見ると、


各社のブランド特徴が見えてきます。




何かに特化するのか、


全体的に平均以上を狙うのか、


割とその辺りは顕著ですし、




一方で花王のケープのように


全体的に際立っている(それを際立っているとは言わない?)


傾向のブランドもあります。




ケープは長い歴史と高いリピート率からも分かるように


基幹製品では高齢者を中心に幅広い支持を、


そして次代の流行を追った派生品で若年層を、


と製品群の中でターゲットも明確です。






こうした(顧客調査ではなく)バイヤー調査というのも


中々違った視点で見れて面白く、


大変勉強になるものだと思いましたね。




明日はブランドではなく、


メーカーの評価を見ていこうと思います。