P&Gが広告にも成果主義!?
成果主義とはよく言いますが、
広告にもそんな波が押し寄せているようです。
つまり、広告を作成する対価が
(その広告による)売上や市場シェアの増加の度合いによって
支払われるということです。
画期的というか、広告業にとっては厳しい現実です。
この制度を積極的に取り入れているのは、
プロクター・アンド・ギャンブル、
そうP&Gです。
一口に広告といっても
もちろん紙媒体のものだけではありません。
PR手法もそのひとつ、
広くは「販促」と考えればよいでしょうか。
CMの構成や配布・放送タイミングなど
色々な会社が絡んでいるはずです。
P&Gの場合、それらの会社にどういう風に報酬を支払っているかというと、
まず(P&Gが)代理店を1店決めます。
それから、その代理店が
PR会社や世論調査会社と契約をし、
その作られた広告の効果や製品の売上、市場シェアに基づいて
報酬が代理店に支払われる、
最後に、その代理店が契約してPR会社等に
報酬を分配する、
そんな感じです。
詳しいところはよく分からないのですが、
代理店が分配する金額も変わるでしょうから、
TVCMが良かったとか、ネット広告が良かったとか
そんなことも明確に算出するのでしょう。
実際、P&Gはこの制度によって
業者の責任の所在が明確になった、
と言っています。
効果に対して相応の対価を払う、
それが広告となると中々それが正当な評価なのかどうなのか、
難しいように思っていましたが、
よく考えると最近はその効果を計るということも
データに基づいて明確に算出されるということを考えると
時代の流れなのでしょう。
(逆にそれができるから成功報酬という制度に踏み切れるとも。)
ただ、この景気後退の中、
広告業の売上は43兆損なわれているという中でのこの新制度の導入、
業界には厳しいものです。
そして、今年4月からは
コカコーラも同様に「価値に基づく報酬制度」を
導入したそうです。
こうした大手の制度移行の波の中で、
今後、業者は一層の努力を強いられるのだと思いますが、
結果として広告手法がまた発展するのであれば
それはそれで楽しみです(他人事?)
「コンサルタント」という仕事も
近い将来、その成果が求められるのかもしれません。