デジカメが失速!市場再支配への道のり。


今日はデジカメの話を。



デジカメ、09年上期の出荷統計が

前年同期比25.5%減の4142台、

総出荷金額が同37.8%減の6550億で

大幅なマイナスとなったという発表がありました。



デジカメといえば、

私が大学の頃、10年前くらいに徐々に浸透し始めた感があります。



実際、99年以降、デジカメの出荷台数はずっと伸び続け、

それがマイナスなったのは初めてだそうです。



デジカメといえば、もう珍しいものではなくなりました。

多くの人が持っているものだと思います。

少なくとも一家に一台というくらいはあるような気がしますね。



普及もひと段落し、

デジカメの購入となると

「買い換える」段階に入ったのかと思います。



しかも、カメラに特化すれば、

携帯電話のカメラの高性能化も逆風となっていると予想されます。



また、子供を持つ家庭は、

ビデオのカメラ機能がデジカメ代わりとなっていることも

出荷が伸び悩んでいる影響でしょう。





そうした市場状況から考えるに、

よほど視点を変えない限りは

今、一気にマスをつかめるような状況にはありません。



そうなると現状でデジカメを売るために何をするのか、

価格戦略か、差別化か、集中かといったところでしょうか。



その動きは割りと見てとれます。



以前紹介したオリンパスのデジタル一眼の流れもそのひとつかと思います。

(厳密には一眼レフではないそうですが・・・)

デジタル一眼でもターゲットは初中級者向け、

単価の高いヘビーユーザ市場はもうそんなに動かないでしょう。



デジタル一眼の他にも

防塵、防水、高画質撮影など、

付加機能で勝負する製品も多いように思います。



消費者から見ると

さながら携帯の市場争いと似ています。



どこが勝ち残るかというよりは、

泥沼化という印象が強いのですが、



少なくとも携帯電話のように

日本市場を見すぎるあまりに世界から必要とされないようには

ならないで欲しいものです。

(デジカメの場合、世界で売り上げを伸ばしているのでそうはならないでしょうけどね。)



どちらにしても、

デジカメ市場が縮小する中、

各メーカの戦略がこのまま少しの市場を奪い合うことになるのか、

はたまた、革新的な製品で一気にマスを再支配するのか、

興味深く見守りたいところです。



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