王将と日高屋の戦略の違いと競争の果て!
餃子の王将と中華の日高屋が熾烈な争いを繰り広げているようです。
(元ネタはBusiness i.。)
売上や利益、店舗数など、数字で見ると王将が全て上回っていますが、
お互いを高める姿勢には脱帽です。
そもそも、熾烈な争いと書きましたが、
両者の戦略は少し違います。
王将がギョーザやチャーハン、丼物等が主流なのに対し、
日高屋はラーメンなど中華麺が主流です。
加えて、立地という点では、
王将が駅から少し離れた家賃が安めの場所に、
日高屋は駅前の屋台をモットーに家賃が高めの場所を選びます。
確かに日高屋は家賃が高めですが、
その撤退の早さというか決断も早いそうです。
ダメだと分かったらすぐに撤退、それも大きな武器といわれています。
もうひとつの違いは、アルコール類の販売量、
王将が売上の5〜6%に対し、日高屋は14%、
日高屋は駅前のラーメン屋というモットーに忠実に
夜は1杯350円の生ビールが好評ということです。
この両者が今、駅前で激突しています。
王将が駅前一等地に進出したり、
日高屋が王将を囲うように出店したりと激しい出店争いです。
驚くべきことに両者ともに徹底した店舗管理によって
赤字店は皆無だそうです。
地域密着型の王将か、
はたまた駅前屋台の日高屋か、
どちらが生き残るのか、と思いきや、
結果として互いの客を食い合うのではなく、
双方の客足が伸びるという相乗効果が出ているそうです。
激突というとどちらかが淘汰、
と思ってしまいますが、
同じ中華でも王将と日高屋で
上手く住み分けが出来ていることから
我々消費者は目的をもって今日はあっち、今日はこっち、
ということが可能であり、
消費者にとっては良い意味の競争ということになっています。
お互いも狙いは違えど、良きライバルと言えそうです。